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いっぽん桜 (新潮文庫)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 21752 位
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肩の力を抜いて、そう安心して読める作品です
著者の作品は『あかね空』に続いて2作目です。江戸時代を舞台に、けなげに生きる庶民を描くことがこの作者の本領のように思えます。本編には4編の短編が掲載されており、いずれもハッピーエンド。ペーソスと品の良い時代趣味が混ざって安心して読めました。ただ、もう少し骨があってもいいのかなという念は残りますが、『そんな無粋なことは言いっこナシデー』といった江戸っ子の気風(きっぷ)が聞こえてきそうな粋な仕上がりで楽しめました。
温かみのある作品
12歳で丁稚小僧で井筒屋に入って42年。頭取番頭にまでなった
長兵衛だったが、息子に家業を譲ることになったあるじから、自分と
一緒に店から身を引いてくれるよう、切り出される。突然の言葉に
長兵衛は・・・。表題作を含む4編を収録。
「いっぽん桜」のほかに、武士の暮らしを捨て新たな道を歩み始めた
男を描いた「萩ゆれて」、人情や親子の情愛を描いた「そこに、すい
かずら」、朝顔作りの職人のもとに嫁いだおなつを描いた「芒種の
あさがお」が収録されている。この中で一番印象に残ったのは「いっ
ぽん桜」だ。エリートだった人物が突然リストラされた・・・。現代
でも珍しくない話だ。いつまでもエリートだったというプライドを捨て
きれない長兵衛。新たな勤め先では摩擦が生じるが、人情に触れる
うちにだんだんと心を開いていく。一人の男の心の揺らぎや変化を
実に細やかに描いている。人の心を開かせるのは、人の心だ。どの
話も心にほのぼのとした思いを残す。温かみのある作品だった。
印象深い四編
いや、おもしろかったです。
味わいのある短編4編。
タイトルの「いっぽん桜」は長く勤めた大店を辞めなければいけなくなる番頭の話。
なかなか大店を辞めることを受け入れられない番頭のこころの動きがおもしろかった。
話のシメで、花をなかなかつけない「いっぽん桜」が
大雨でもびくともせずに朝日を浴びて明るい緑に輝いている姿や、
長兵衛のラストのセリフなど、読後感が爽やかでです。
どの話でも人生の挫折や苦しさが描かれてるけど、
最後に温かい人情があって救われた気持ちになります。
四季折々、、、
人の生活感と植物とのめぐりあわせが
美しくもありかなしくもあり、なかなかの短編だとおもう。
電子工業科?という種類を選んだ人らしく、言葉の端々に
その普通ではない何かがあってミスマッチ的おもしろさもあり。
ぜひ一読推薦したいとおもいます。
短編4話
この著者の本を初めて読みましたが、読みやすい時代小説でおもしろかったです。
商人や漁師など登場場人物がさっぱりとして粋で、いきいきとした町の様子も
伝わってきて、数百年前の歴史の町中を散歩している気分でサラリと読めました。
読後、心がほっとする本です。
ただ私には、作者紹介のスーツを着ている笑顔の写真が、本の時代に集中して
入り込むのに妨げになりました。
新潮社
はぐれ牡丹 (時代小説文庫) 深川黄表紙掛取り帖 (講談社文庫) 大川わたり (祥伝社文庫) 草笛の音次郎 (文春文庫) 欅しぐれ (朝日文庫)
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